Monday, August 24, 2009

日本からの来訪

8月初め、友人が2週間ブルキナに遊びに来ました。

8月に入り、毎日のように雨が降り、移動は必ずしも思うように行きませんでしたが、いろいろしました。

まずおなじみブルキナ有数の観光地Banfora.

今回はいつもの観光の他に、現地で働くボランティアの活動を見学しました。

同期の看護師さん。村を廻って乳児の定期健康診断、栄養助言などを行っています。

この日はカウンターパートが不在だったため、仕事を手伝うことに。

子供の体重を量り、

身長を測り、

その比率から子供が栄養失調(不良)かどうかを表で判断します。

順調に成長している子を見るときの彼女の嬉しそうな顔、病気で前回診察より体重が減り、重度の栄養失調児にはとても心配そうな眼差しで、母親にそのことと治療改善アドバイスを説明する姿がとても印象的でした。

月1回の定期健診ですが、栄養不良児には、薬を処方し(実際に買えるかどうかは、お母さんと家庭の財政を握るお父さんの判断による)、2週間後に再度診療所にくるように言います。

村では、生後6ヶ月を過ぎても、母乳しか与えず、子供が十分に発育しなかったり、離乳食も、穀物のみのもので栄養が偏っていたりすることが多々あるそう。

そこで彼女は、表を使って3つの栄養素をバランスよく使った離乳食の大切さを、現地語(ジュラ語)で一生懸命説明。

実際に作って見せて、食べてもらって、理解してもらおうと頑張っています。

一緒になって試食しました。


ブルキナも今は夏休み。

Banforaの小学校教諭隊員は、8月1ヶ月間、サマーキャンプ(歌や、楽器作り、工作、スポーツ)を実施しています。

見に行った日は、ビールの蓋や、空き缶、ダンボールを使った楽器作りの日。

一緒に作り、その楽器に絵を描いたり、色を塗ったり。

言葉は通じなくても、遊びで意気投合していました。

Bobo郊外の森に行った際には、近くで伝統楽器の音が聞こえたため、見に行ってみると…。

1人の村人の畑を、その家族あるいは隣人(詳しくはわかりません)が一緒に耕している。男性が音楽で活気を与え、女性たちがそれにあわせて歌ったり踊ったりしながら、土を掘り起こしていく。

今までこんな耕作の仕方は見たことありませんでした。


彼女たちは元気一杯!

それもそのはず、たっぷり現地ビール(ドロ)を飲んで働いていたから笑

一緒に飲ませてもらいました。

週末には、最近UNESCOの世界遺産にブルキナで初めて登録されたガーナ国境近くのLoropeni(ロロペニ)の遺跡(城壁)をboboの他の隊員とバスを借りて見に行きました。

車が横転しそうになったり、水溜りにはまり2度押す羽目になったりと道のりは平坦ではありませんでしたが、とってもアフリカっぽい旅でした。

遺跡自体はまだあまり調査がされてなく、実態は不明だらけ。

でもまぁ見たことに意義があるってことで…。

それから私の活動地区の一つで、最も頻繁に訪れる家庭にも遊びに行きました。

ここでも言葉は必要なし。

カメラと笑顔で心は一つになるみたい。

最後に、友人のアトリエで、銅細工作りを体験しました。

最初はミツバチの蝋(蜜蝋)を火で暖めながら、好きな形に変形していきます。

その後、型にはめて銅を流し込み仕上げていくのですが、その日は時間が十分になく、次回に持ち越し。

彼の作品は(帰国2日前だったため)、彼女が仕上げをやってくれることに。

出来上がりはどんな風になるのだろう…。

とってもハードスケジュールな2週間でしたが、私も色んな初体験ができ、楽しかった。

日本で彼の教えている学校の子供たちに、この体験をたくさん話してくれることを願って…

Sunday, August 23, 2009

神聖なる主

私の住んでいるBobo-Dioulassoには、聖なる魚(なまず)がいます。

町のシンボルマークにも使われています。

この魚が、町を守っていると言われ、絶対に殺してはいけないとされています。

そんな神聖な生き物を一目見てみたい…。

彼は何でも食べるらしい…。

彼が住んでいる川の上流は、様々なお祈りやお願いをするための犠牲を行う場所となっている…。

いろんな想像を膨らませながら、生きた鶏を一匹、現地ビールである「ドロ」を1ℓ買い、いざ出発。

でこぼこ道を行けるとこまでバイクで。

そこからは徒歩。

晴天で景色は最高!

1時間ほど歩いて着いた場所は、薄暗く、生臭い…。

今まで犠牲に使われた動物の皮がつるされている…。

犠牲を行ってくれる男性にドロを渡し、鶏を持っていざ儀式。

お願い事をすると必ず叶うという…。

聖なる犠牲の場所は撮影禁止なので、残念ながら写真はありません。

私がお願い事をした後、その男性は鶏の首を切り、その血を聖なる場所に注ぐ。

その後解放された鶏は、痛みにあえぎ、地を這い回る。

最後に仰向けに息絶える。

仰向けは願いが実現するしるしだとか…。

その後その鶏を解体し、腸を取り出し、いざ、川の主へのお礼を込めたご挨拶。

言葉では表現できない音で、私たちのガイドは主を呼び出し、

腸を水面に近づけると、何やらひげのようなものが水面から現れ…。

前日の雨で水が濁っており、主の全長を確認することはできませんでしたが、かなり大きかったように思われる…。

貴重な体験でした…。