Friday, January 30, 2009

環境教育

1月19日からCollège privé EvangéliqueⅡ(日本の中学と高校が1つになった私立学校)の5年生と6年生(日本の中1と2くらい)のクラス4つ(各学年2つ)で、環境教育をさせてもらっています。

週に1回 [火曜7:00(早い!)~9:00。10:00~11:00。水曜10:00~11:00]

1クラス最低60人。

写真のクラスは88人…。

正直コントロール不可能です。(私がとってもちっちゃく見えます)

1コマ約55分、静かにさせるのにどれだけの時間を割かれているか…。

彼らは本当に元気。

元気すぎる時が多いけれども、「マダム!僕(私)あてて!」と多くの子供たちが積極的に手を挙げてくれます。日本のあてないと答えないクラスの雰囲気とは正反対。

全員の名前をいつになったら覚えられるか…笑

生徒の年齢は、見た感じ11歳くらいから15歳くらいまでと幅広い気がします。

というのは、ブルキナでは小学校から各学年末の試験に合格しなければ「留年」する制度があるからです。

この日の授業のテーマは、「森林伐採と森林保護」

Q1. なぜ森林が減ってきているの?

Q2. 普段どんな木を使った物を使っている?

森林がなくなったら、私たちの生活どうなる?

Q3. じゃあ私たちに何ができる?

こんな質問をなげかけ、時にはグループワークをしてもらい、

毎回異なるテーマで子供たちに自発的に考え行動してもらうことを一番の目的にしています。

グループワーク中

ちょっと具体例:

Q1の答え

‐ 木を伐っても植えないから

‐ 野放しの家畜が木や草を食べつくすから

‐ 草原や森に火をつけるから(耕作地を得るため、火をつけると土が肥えると信じているため、野生動物を捕獲するため)

Q2の答え

‐ 料理用の薪・炭

‐ 机・椅子・家具・料理器具

‐ ノート・ティッシュ・鉛筆

‐ 家を建てるため

‐ 鳥を獲るための道具(子供たちがよく使う)など…

生徒の出してくれた答えを示すために、黒板に文字で書くのではなく、自作の絵で視覚に訴えます。

Q3の答え

‐ 木を伐り過ぎない

‐ 伐ったら植える・植えた後、保護し世話をする

‐ お母さんに薪を節約できる「改良かまど」を使うことを提案する

‐ ノートや机・椅子を大事に使う

‐ 家畜を管理・監視する、など…

今後のテーマは、公衆衛生(手洗い・トイレの使用法)、ゴミ、エネルギー、水、大気汚染、など。

授業の内容はもちろん、クラスをちゃんとコントロールすること、最大数の生徒たちを授業に参加させることが課題です。

また将来的には、私が1人で空き時間にやるのではなく、この学校の先生たちに自分たちの各授業の中で環境問題を組み込んでいってもらえるような形にしていけたらなぁと、その方法も考え中です。

Wednesday, January 21, 2009

コンポスト作り vol.2

1月12日、前回講習会に参加した女性の住む地区にある(Union YANTAに属する)他の女性グループから依頼を受け、第2弾家庭ごみによるコンポスト作りを開始しました。

前回からの反省点。

ブルキナでは、丸1日や数日続く講習会や研修に参加すると、新しいことを学べるだけでなく、受講料を払うのではなく、「受け取れ」ます。

そう、お金がもらえるのです。日本だったら信じられませんよね?!

そうでもしないと、参加者も集らないのか、支援団体が入り始めた頃このような制度を一度構築してしまったために、それが当たり前となったのか…。

しかし、私が開いたコンポスト講習会(毎回のミーティングは2-3時間)では、最終日、彼女たちの頑張りに対して、少しの野菜の種をあげただけでした。

その時は何とも思わず、ただ、何か、女性たちが今までのミーティングの時に比べて、やる気がないというか元気がないなぁとだけ感じていました。

その数日後、参加者の1人の家に、彼女がコンポストの効果を示すために実のなる木を植えたいというので、家にあったパパイヤの木を1本抜き届けることに。


その時彼女の口から、大半の参加者が失望していたと聞かされました。なぜなら、もちろん私が彼女たちに参加料をあげなかったから。

ショックでした…。あんなにやる気を出してくれていたと思ったのに、最終的にはやっぱりこれ。

それでも10人中2人は近所の人や同じ女性グループで興味を持っている他メンバーに教えると言ってくれたので、何かしらの成果はあった「ハズ」だと自分に言い聞かせました…。

そう、それでもう一度、「前回からの反省点」。

講習会を始める前に、参加者たちに私の講習会の趣旨を説明する。

1. コンポストの作り方(技術)を提供します。

2. 参加してもお金は出ません。

3. 必要資材・材料は各自で用意してください。(第1回講習会を通して、全てのものを彼女たち自身で準備できることがわかったので)

午前8時過ぎ、(だいたい)時間通りに参加者が集ったので、まず以上の3点を説明。

するとこのグループの秘書でフランス語の話せる女性が、思わぬ反応を!

「いやいや、私たちは本当に、コンポストの作り方を学びたいの。私たちは皆、農家で畑を持っている。けれど、土は貧困で、毎年大した作物が育たない。だからコンポストを使うことによって、より多くの農作物が収穫できれば、お金に値するものが得られるわ。だからお金なんて期待してないわ。」と。

横にいたこのグループの代表のおばあちゃんも、デュラ語で、

「畑で作物が育つということは、食べ物が手に入るということ、それはつまりお金を得るのと同じことだ」

と(いうようなこと:私のデュラ語の理解度はこんなもの)一生懸命繰り返してくれました。

そこで安心した私は、120%のやる気を持って講習会開始。

前回参加し、その後もコンポスト作りをちゃんと続けている女性が時折、参加者からの質問に直接答えてくれたり、コンポストのベース(発酵床)作りを率先して始めてくれたり。

彼女(写真下)はもうしっかり「コンポストマスター」(日本語だと「マイスター」?)の役割を果たしてくれました。

そして全ての工程が終了したとき、最初の秘書の女性が、ためらいながらも私に近寄ってきて…

「これ、私たちからの感謝の気持ち」

と言って、なんと…1000fcfa札1枚を差し出してきたのです!

私は、何かの間違いかと思いました。1000fcfaは日本円にしたら200円。でも彼女たちにとったら大金!子供たちに食べさせる野菜が大量に買える!私にとってもここでの生活の中では、相当のものです。(お昼、お皿一杯のリ・グラを食べても200‐300fcfa)

それもこの講習会の最初に、全く正反対のことを、いわゆる「忠告」として述べた後だったので。

もちろん、受け取るのを断りました。

これが私の仕事だから。

ボランティアとして、お金は出せないけれど、ある知識や技術を提供するのが私の役目だから。

それくらいしかできないから。

でも彼女たちは受け入れてくれませんでした。

「遠いところ(自転車30分)、私たちのために来てくれたんだから、これで帰りにおいしいものでも買いなさい」と。

5分くらい粘りましたが、無理でした。あまり拒否しすぎるのも、また失礼かと。

なので彼女たちがコンポスト作りに成功し、雨季になったら、畑に植える野菜の種を買おう、ということになりました。

いずれにしても、彼女たちの心意気に本当に感動しました。

同時に、最初にあのような忠告をした私が恥ずかしくなりました。

あのようなちょっと上から目線の態度を示したことを…

彼女たちの自尊心、親切心を傷つけてしまったかもしれません。

また反省です。

26日には、ボボの大学で、都市(郊外)農業における都市ゴミ利用と土への影響について修士課程で研究している学生が、本当の技術者の面から、私たちのコンポスト作りを見てくれることになっています。今後はできれば、彼と一緒にできたコンポストの分析なども行っていけたらと思っています。

コンポスト万歳!

Tuesday, January 6, 2009

年始・・・

睡眠数時間、元旦午後にはボボより南西部の観光地域に出発!

@Banfora:ボボより80キロ

Dômes(ドーム)

以前はこんな上まで水があったとか…

2009年最初の日没

夜は、Banforaで働く隊員宅でお雑煮とサーモンの押し寿司をごちそうになりました☆

カバの見れる湖

早朝しかカバは姿を見せないので、2日朝6時起きで出発。結局運なく見れず…。

でもきれいな日の出は見れました。

Cascades(滝)

水が冷たくて気持ちいぃ~☆

Niansogoni : Banforaより80キロほどのマリ国境近くの村に1泊。

村の子供たちと一枚。

崖に聳え立ついくつものバオバブの木。

40年ほど前に放置されたある民族の家屋と穀物倉庫の跡。(崖の下に位置しているために、雨に侵食されることなく残っている)

穀物倉庫

お泊りは伝統家屋case(カーズ)。

子供たちはいつも家事(料理)のお手伝い。

Pic de Sindou : NiansogoniとBanforaの間に位置する村の中の峰々

侵食されて、様々な形をした岩々

そんな中に仏像の顔を見つけました。

最も高い峰からは村が一望できました。

道中いろんなものや人に出会いました。

Banforaで有名なサトウキビ畑

火事ではありません。サトウキビをこうして燃やして、黒糖(ブラウンシュガー)を作っているのです…。(なんと原始的で、環境破壊なやり方…)

ブルキナ南部では綿花生産が盛ん。今年の収穫は・・・?

畑での仕事帰りの女性たち。砂埃たくさん立てて、ごめんね!

どこかの労働者か移民のぎゅうぎゅうに乗ったトラック

長距離バスもドアが閉められません。このままどこまで行くのか…。

たくさんの自然に触れて、新しい人々に出会って、とっても充実した4日でした。

謹賀新年!

明けました!

おめでとうございます!!

2009年です!!!

今年が(も)、皆さんが健康で、平和で、素晴らしい年を過ごせますように…。

皆さんは年末年始、どのように過ごされましたか?

私は31日昼まで仕事・・・(日本なら31日に働くなんて考えられない!)

昼から、フィールド調整員の家でもちつき忘年会!

夜には友人のフランス人宅でディナーと年明けダンスパーティ!


日本人の友達に浴衣を借りて。

2009年1月1日の瞬間!

フランス人ならでは、皆でほっぺにチュッチュ☆

新年を祝いました。

2009年初ケーキ☆


パーティーは翌朝5時まで続き…

とっても思い出に残る、日本では味わえない元旦を迎えることができました!